アフリカ中部よりも南。乾燥したサバンナに住む。
どちらかというとキツネっぽいイメージがあるけれど、イヌ科。
ジャッカル。
そう聞いて一番に浮かぶのは『殺し屋』。
昔、観た映画の影響だと思う。
カッコイイ。利口。
切れ長の目。
・・・のはずなんだけど。
徳山動物園にいるセグロジャッカルはちょっと違いまして
臆病。腰がひけてる。
目が合うとブルースリーみたいな声をだす。
威嚇してるつもりなんだろうけど。
いつもびくついているもんだから、時々お客様に脅かされて逃げまわるらしい。
かわいそうに。
大丈夫なんだよ。
そう伝えたくていつも声をかけていた。でもそう簡単に慣れてはくれない。
私はしょっちゅう「アチャ~~ァ」みたいな声を出されてにらまれてた。
仲間がいなくなって今はひとりになったジャッカル。
寒い日には、裏の暖かい部屋との出入りを自由にしてある。
だから最近は、姿が見えないことがほとんど。
それでも必ず声をかけてた。
『ジャッカル~。ジャッカル~。お顔だけ見せて。』
聞き届けてくれるはずもない。
こちらからだとよけいに裏は見えづらいし。
見えないことがほとんど。
それでも
時々むこうから顔が見えるんだな~
しかも半分。
やっぱり人の顔も見たい日があるのかな。
じっと見ている時もある。半分しか見えないけど。
そんなジャッカルの今日。
やっぱり姿がない。
声をかけようとして息を吸い込んだ・・・
とたん
顔がみえた。
『あ!(吸い込んだ息を吐きながら)はぁ~。お顔見せてくれたの?』
じっとみてる。
元気だった?とか、今日は少しだけ暖かいね、だの、だけど雨が降ってて人がいないね、とか、一通りおしゃべりして、たまにはそうやってお顔見せてね。ってお願いした。
じっと私を見てた。
それじゃ行くね。またね。といって動きはじめたら
私が動いたぶんだけ、顔が外にでる。
あっ、と思って戻ったら、ジャッカルも元の位置にもどる。
やっぱりだめか、と思って歩き始めたら
またそのぶんだけ、顔をだす。
なんだかおかしくなって何回か繰り返したら
何度でもおんなじことする。
今度はぐっと動いてジャッカルから見えなくなるくらい進んでみたら
部屋からでてきた
ニヤリ
ふふふ。おかし~い。楽しい
『あ、出てきてくれたの』って言いながら戻ったら
腰がひけて大慌てで部屋に戻った。
何度やってもおんなじ。
ま、今日はこのぐらいにしといたろ
そう思ってその場を後にした。
でね、でね。
ホッキョクグマ舎の前にいたとき、何の気なしに振り返ったら
ジャッカルが檻越しギリギリのところに座って、こっちを見てるぅぅぅ
かわいい~
たまらな~い
あまりにも嬉しかったから
『ジャッカル~。見ててくれたの~。』って、驚かさないようにゆっくり近づいて行ったら
やっぱり
逃げられた・・・
だけどなんだかかわいくて
これからのマイブームになりそうな予感
ジャッカル。
どこにいるかおわかりになりますか?
そういえば、名前知らないな。
また勝手につけちゃおうかな、シマウマっ子のときみたいに
(ほんとは既につけてたりする。あっ!言っちゃった)
もしも姿が見えなかったら、やさし~く声をかけてみてください。
きっとお顔をだしてくれるはずです。 (に)