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2012年3月 2日 (金)

マリのお別れ会。

ゾウは長生き。
ひとかけらの疑いもなく、そう思っていました。

子供のとき、写生大会で描いたり、一緒に写真を撮ったゾウは、時が流れて、自分が親になった時、子供を連れて行っても、そこに居てくれる。

・・・そんな当たり前のように思えることが、私達にはありえない出来事になってしまいました。

マりはもういないと知ってるはずなのに、行けばまた会えるような気がして、マリのところへ足が向いてしまう。

閉められた扉はきっと、寒いのがいやでマリが自分の鼻で閉めたせい。
お部屋へまわれば、長い鼻を伸ばして挨拶をしに来てくれる・・・

だけど・・・
容赦なく、押し付けられる現実。

大きなお部屋だったんだね
マリがいないと、広く見えるよ。

みんなが、ホントにみんなが、マリがいなくなったことを悲しんでいるよ。

実は、マリが亡くなった翌日、献花に行った時、新聞記者さんからマリについてインタビューを受けました。
いつもの私なら「待ってました」と言わんばかりに、たくさんの引き出しの中からどれを話そうかと迷うほど、マリとの話は持っているはずなのに、言葉がひとつとして出てきませんでした。泣いていたわけではないのです。
マリに会えないことが、まだ理解できなくて、ただ、ただ、ぼんやり・・・という感覚、と表現すればいいのでしょうか。

そうやって日々を過ごしながら、迎えたマリのお別れ会。
マリが実際に歩いていた展示場へ、私たちは足を踏み入れて、マリとお別れをしました。
等身大のパネル。

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ゴンタはお友達がいなくて淋しいようで、何度も覗き込んで確かめていました。

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約200名の方が、マリとのお別れに来てくださいました。
大人から小さな子供さんまで。中には、小学生の時に、サマースクールに参加して、マリにエサをあげたり、お部屋を掃除した経験をお持ちの方もいらっしゃいました。

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献花が終わったら、お花や絵でいっぱいになりました。

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飼育員さんのブログにもありますが、マリのために絵やメッセージをたくさんいただいていました。
会場には、それらも展示されていました。

お礼に工作おじさんがこの日のために用意してくれたマリのハガキを、来てくださった方々にプレゼントしました。

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そして、マリを忘れないで、との思いから、これまた工作おじさんが作ってくれたマリのスタンプを押す、特設スタンプ広場をほんの少しの間でしたが、開かせていただきました。
たくさんの人が次から次へスタンプを押して、大切に持って帰られました。

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お別れ会に来てくださった方々に配布された冊子には、「マリ」の記録とともに、担当飼育員さんが書かれた「マリ」との10年を振り返ってという手記が載っていました。
マリと深い絆を感じるお話が書かれています。

その最後に、【徳山動物園で30年間、暮らしてきたマリが、これからまた同じぐらい長い期間、周南市の人々の記憶の中で生きていってくれることを望んでいます。】と綴られていました。

みんなから、愛されていたマリ。
時に、母のように私を包み込む優しさを持っていて、そして時に、友達のようにそばにいて楽しませてくれました。
マリとの出来事を思い出に変えるには、もう少し時間がかかりそうです。

みんな思っていることだけど
ほんとはね、もっと一緒に居たかったな。

そんな私たちが今、マリに伝えたいこと。

ありがとう。

マリと過ごせた時間に感謝しています。    (に)

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