マリ
マリと話がしたくて行ったけどマリは食べるのに夢中。
放飼場の草を鼻で集めては口に運んで忙しそう
「マリ、あのね・・・」
「ちょっと今忙しいから後にしてくれる?」って横目で、しかも耳をパタパタされた。
「・・・」
だからシジミ(ライオン・♀)とウラル(アムールトラ・♀)と遊んで来て戻ってみたら、これ。
「おいしいもの、見つけた」と言って、鼻を必死で伸ばしてみるのだけど
これがなかなか届かない。
新鮮でおいしいものは、動物だって大好きだっていう証拠写真。
マリ、がんばってます。
ゾウって賢い動物なんですよね。
飼育担当も次々とは代えられないと聞きました。人を見るから。
ゾウは高い知能だけじゃなくて、知性を持っていると聞いたことがあります。
一番印象的だったのが、アフリカ象のエレナ。
ダフニーという動物保護活動家と一緒に、そう一緒にです。
子象の教育をしていました。
密猟で親を失くした子象をダフニーが育てて、何年か経ったらエレナにお願いして、エレナが継母の役目を引き受けて野生で生きていく教育をしてくれるのです。
子象を野生に還す日。
はっきりとは覚えていないけど
遠くに地平線が見えるだだっぴろい土地にダフニーが立って
「エレナ、エレナ」と呼ぶ。
しばらくすると、ゆっくりとそれでいてしっかりとした歩みでエレナが現れる。
そしてエレナは子象を連れてゆく。
そのシーンを見たときは本当に感動しました
エレナ自身が、密猟で親を失くしダフニーに育てられて野生に還った初めての象だったと記憶しています。
マリとお話はできなかったけど、忘れていたこの話を思い出して、また温かい気持ちになれました。
見返りを期待することなく、ただひたすらに愛情を注ぐ動物たちを、私はいつもすごいなと思います。
愛を求めるよりも、与えることができる人でありたいとそう思わせてくれたマリに感謝
連休中は、動物園で愛について考えるのはどうでしょう?(に)