ホッキョクグマ ユキの癖
動物園で動物たちを見ていると楽しくて、気がづくと長い時間が過ぎていることがよくあります。
同じ日はありません。いつも違う顔をみせてくれますからね。
中でも動物たちが一番活動的に見える閉園間際が私のオススメです。
動物たちは太陽の傾きかたで時間を測るんでしょうか。それともあの閉園の音楽かな。
そろそろ担当の飼育員さんがやってきて、自分のご飯を持ってきてくれる時間をちゃんとわかっているように思います。
ユキは食べることが大好きだから、ホクトと交代の時間にちょっとのおやつにつられて自分の寝部屋に入るのですが、食べたあとに「しまった!私はもっと遊びたかったし、泳ぎたかった」と思って「出して!出して!」と扉をバンバンすることがあります。みなさんも聞かれたことがありますか?
とにかくユキの行動は気持ちが手に取るようにわかる(気がする)ので、見ていて本当に楽しいです。
そんなユキには癖があって、寝部屋を気にして覗き込むとき、前足を階段に乗せるのですが、そのとき必ず(といっていいほど)後足の左かかとをあげてつま先だちになります。なぜか右足がそうなったことは見たことがないのです。
ホッキョクグマの足は毛がファサファサでかわいいですよね時々ユキの足はトリミングしてやりたくなりますが
ユキがこんなふうに立ったら、気をつけて見てみてくださいね
そしてホッキョクグマ舎は季節を感じられる園内でも選りすぐりの場所です。
そばに桜やイチョウ、金木犀などの木があるおかげで、少し前まではぎんなんが落ちて微妙な香りが漂う中、金木犀の香りもほのかにして、秋を感じました。
そんなわけでホッキョクグマのプールは、ユキとホクトにとって、春には桜が浮かび、秋には落ち葉やイチョウが浮かぶ、情緒たっぷりの遊び場となります。(掃除する飼育員さんは大変かも)
先日は頭の上に落ち葉を乗せて泳いでるユキをみて吹き出してしまいました
これからはホッキョクグマには嬉しい季節です(のはず・・・)
ユキの癖を確かめに是非動物園にいらしてください。(に)